雨が降る日は誰か死ぬ
「瑞貴は?」


かすみが聞く。


「ちょっと待って」


聖良がすぐに電話をかけた。


すぐに繋がったけど、またしてもガイダンスである。


「ダメ」


聖良はクビを横に振った。



「どうする?」


「どうするって?」


聞いてきたかすみに、聖良が聞き返す。


「だから探しに行くのかってこと」


かすみに言われて、聖良は一瞬言葉に詰まった。

< 563 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop