雨が降る日は誰か死ぬ
「どうしましょう?」


西山が不安げに山本を見る。


「とりあえず祭壇に行きましょう」


山本は西山を見つめ返した。



「丸山はどうしますか?」



「そうねぇ……連れて行くのは危険だと思うけど……」


道案内をかって出てくれたけど、今の状態ではとても無理だし、土地勘のない場所だけに、いざというとき守りきってやれそうにない。


山本はそう思った。

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