雨が降る日は誰か死ぬ
「先生」


突然声をかけられて、西山は声のしたほうを向く。



ところがそこには誰もいなかった。


(空耳かな?)


あの日以降、学校はとても機能出来る状態ではなくなってしまい、休校になってしまっているから、

誰かから先生なんて呼ばれなさ過ぎて、幻聴が聞こえたのかもしれない。


西山は苦笑した。

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