雨が降る日は誰か死ぬ
「姉ちゃん、今ケータイ鳴らなかった?」


亜衣が自宅のリビングのソファの上に転がっていると、隣に座っていた弟の孝之がそう言った。



「んぁ? そう?」



亜衣はそう言いながら、携帯電話を取ろうとしたけど、見当たらない。



「あれ?」



起き上がって探してみると、ソファーとソファーのつなぎ目にはさがっていた。
< 75 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop