雨が降る日は誰か死ぬ
「あっ」


朋美の胸は高鳴った。


中学生のとき、片想いをしていた宮路啓太が立っていたのだ。


「宮路くん!」


「オマエ、それどこの制服?」


啓太は朋美のセーラー服を見て目を輝かせている。


「朋星女子だよ」


「朋星って、え~~と桜花市だっけ?」


啓太は笑顔で続けた。
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