サヨナラ 大好きな人【完】
「ウエディングドレス」
「え!?」
「着たくないのかよ?」
「き、着たい」
「だろ?」
「そ、それってさ…」
來はあたしが言おうとしてることがわかったのか、自分の唇であたしの唇を塞げた。
「…っん」
唇が離され、來を見たあたしに
「俺と結婚してください」
「…うっ、ぅうっ….」
「泣くの早すぎ」
來は笑いながら、またあたしの頭を撫で
フワ
あたしを抱き上げた。
「…っう、っひ…」
ぐちゃぐちゃな顔になりながらもあたしは泣き続けた。