サヨナラ 大好きな人【完】

「あ、あの…「_んでだよ」


「え…?」


「何でお前は俺の前に現れるんだよ_」


さっきとは違い悲しそうな瞳で見つめてる

「…っ」

何を言えばいいかわからない

お礼を言わなきゃいけないのに、言葉が出ない

「_告られたんだろ?」

え?

いきなり発した言葉に驚くあたし
「とぼけたような顔すんなよ、幸樹に好きだって言われたんだろ?」


「な、んで」


「電話があったんだよ、いいじゃんお似合いだと思うよ?」


もぉ…何も言えない

どうしてそんなこと言うの?

忘れたかったのに

「付き合えば?」

その言葉は、どの言葉よりも耳に入ってきた。
だって、來からは1番聞きたくなかった言葉だったから
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