サヨナラ 大好きな人【完】
眠っていてうんともすんとも言わない來にあたしは語りかけた
今は眠ってるから言ってもいいかなって思った
本当のことを
「ねぇ、來」
「あたし、別れてからも來のこと大好きだったよ」
「それでも別れたのは、女子からのいじめが酷かったから」
「あたし自身が折れてしまったの、來の将来に影響してほしくなかったから_
あたしが別れを告げなければ退学だったの_」
たとえ、眠っていたとしても
來は分かってくれるだろう
「あんな別れ方してしまってごめんなさい」
「誰よりも貴方を傷つけてしまってごめんなさい」
「來...今でも、これからも_」
「大好きです」
あたしの最初で最後の告白
「バイバイ」