サヨナラ 大好きな人【完】

ち、遅刻じゃんっ


アセアセしながらも仕度をし、いつものように走った


「ハァっ」


腕時計を見ると9時半を回っていた...


もぉ無理だよぉ


ドドドッ


ヘナヘナ走りながら音のした方を向く


するとあたしのすぐ横でバイクが止まり


「乗れ」


バイクに乗っていた男はヘルメットを外しあたしに顔を向けた


「え...?」



「時間、すぎてっけど」



「で、でも」


男はあたしの腕を乱暴に引っ張り無理やり乗せた


「捕まらないと落ちるぞ」

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