純愛だってば!
お姫様のヒミツ
――放課後、あたしは図書室に来ていた。
なぜなら、童話の本を探すため。
この学校は、図書室も充実してて、本を探すには最高の場所。
陽もあたりやすいしね♪
だけど、ここの図書室の利用者はあんまりっていうか、全然いない。
まぁ……、皆、本なんて読まないしね…。
そんなことを考えながらも
あたし好みの童話を探す。
「 あ! これ読みたかった! 」
一冊の本が、あたしの目に留まった。
やったー♪ ずっと読みたかった♪
上機嫌で、その本を手にとって、ゆっくり読み始める。
――――だから、あたしの後ろにあんな人がいるなんて、
あたしは気がつかなかったんだ――――。