コンクリートの床
でも泣いてるわけにもいかなくて。

無理やり涙を押し込めて教室に戻る。

直はもう教室にいていつも通りにカードゲームしてた。

どうしようか考えてると乃愛が来た。

乃愛は私の思い人。

ではないです。

大事な女の子です。

直と付き合う前にもいっぱいアドバイスくれた。

乃愛がいなかったら生きていけないかも。

乃愛依存症かも。

そんな乃愛に会ったら泣けた。

抱きついて泣いた。

そのまま乃愛は私を空き教室に連れてってくれた。

そして私の頭をずっと撫でてくれた。

「直から聞いた。
凛と直が一緒にいなかったら問い詰めた。
最初話さなかったけど蹴り入れたら話したよ。
ほんと最低。
まだ一週間しかたってないじゃん。
凛を泣かせるとかあり得ない。」

乃愛は怒ってくれた。

それが凄く嬉しくて。

そして乃愛はセーターでぐいっと私の涙を吹いて
「授業行く。」

と言って私を強引に教室に引きずりこんでくれた。






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