小さな恋の歌
「よしっ!!」


ガチャッと玄関のドアをを開けると目の前に広がる銀世界。


最近ずっと降り続いてたからな…辺り一面真っ白。


雪の輝きと共に、冷たい外の空気が一気に家の中へと入り込んできた。


一瞬寒さに身震いさせて急いでドアを閉めると、郵便受けの横に立つ人の後ろ姿を見つけた。


その姿をじっと見つめながら人影の方へと足を進めると


そこには制服のポケットに手を突っ込んで立っている一夏の姿があった。

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