小さな恋の歌
「…」


何も言えなかった。


そのままあたしの足は無意識のうちに家へと向かっていた。

家への道のりは果てしなく続いているかのように感じられた。


歩いても歩いても家には着かなかった。


迷路の中にいるようで…


二度と戻って来られないように感じた。

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