小さな恋の歌
楽しい時間というものは、あっという間に過ぎていくもので…


ライブが始まってからもう1時間が経っていた。


「今日は来てくれてほんとにありがとう!次でラスト。実は去年一夏がこの日に歌うって言って作った最期の曲なんだ」


バサッ


「ちょっと優梨!何やってんの!」


驚きと動揺であたしは持っていたパンフレットを落としてしまった。


美嘉は落ちたあたしのパンフレットを拾って手渡してくれた。

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