lave letter for YOU
彼はポツリポツリと話してくれました。

この手紙を隆の枕の下から見つけたことや

最後まで隆の病気のことを私に伝えることを口止めされていたこと

うわ言のように最後の瞬間まで私の名を呟いていたこと

捨てるといっておきながら、捨てきれなかったのは、本当は由紀ちゃんに伝えたかったからじゃないのかと

そんなこと今言わないでほしかったです。

体中の水分を出し切るぐらい泣いたのに、それでも涙は出てきていました。

私も隆のことが好きでした。

朝わざわざ起こしてくれたり、

一緒に勉強してくれたり、

朝ごはん食べさせてくれたり、

そのどれもが隆を好きにさせてた。

好きにならないほうがおかしいぐらい、隆は優しかったよ。

私隆に嫌われていると思ってた。

あの時からシカトしてごめんって

友達が私たち付き合っちゃえばいいのにって冗談言ってた時のことでしょ?

あの時から隆は私のことをシカトし始めたよね。

本気で嫌われたのかと思ってた。

そんなに私のことが嫌なのかと思った。

< 21 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop