lave letter for YOU
こんなの君じゃないって

でもまぎれもなく君だった。

よくもっと痩せろよって冗談で言っていたけど君はこんなにも細くて脆かったんだね。

箸でつかんだ君の骨は本当に小さくてすぐにでも壊れそうだった。

涙を流しながら俺は君の骨を小さい箱に移してた。

その間ずっと君との思い出が蘇ってきて



笑顔だったり

拗ねていたり

意外と子供っぽかったり

涙もろかったり

俺の名前を呼ぶ声だったり



すぐに思い出せるのにもう目の前でそのどの仕草も見られないんだって思ったら骨になった君でもこの目に焼き付けようと思った。


両親は君の骨を小さい瓶に入れて俺にくれたんだ。

いまでも写真縦に収まる君の横に飾ってあるよ。

あのとき一瞬でも気持ち悪いって思ったのが嘘みたいに今ではとても愛しく思える。



君を好きになれて本当に嬉しかったよ。



もっとこうしてあげれば良かったとか

あの時何であんなこと言ったんだろうとか

いろんなこと後悔したりとかしたけど

いまこうして君と出会えて幸せだったって思えるのは俺の隣にいてくれる人がいるから



守りたいと思える人ができたからだよ。



何度も後ろめたい気持ちになったこともあるけど、君がそれを知ったらきっと怒ると思ったんだ。

君はよく「俺が笑っていてくれたらそれだけで私は嬉しい」って言ってくれてたから。

俺はこれからも笑って生きていくよ。

君が喜んでくれるのなら。




悠太より

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