神 話 
地には緑が萌え、獣達は命の輝きに満ち溢れた姿を見せながら地を駆け、川は澄んだ色をたたえてつつましげに流れていました


ですけれど


その平和な地の景色の中に、人々の姿だけが見られませんでした


火の神様はその事を不審に思われました


それで光の神様よりも速く戻られる事を取り止めて、地に降り立つことにされたのです


火の神様は人々の姿を求めて、気配のする方へと道を探しながら進んで行かれました
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