神 話 
光の塊はゆっくりと海の底から浮かび上がり始め、いつしか空へと昇りました


月は、突然に現れた自分よりも大きな光の塊に驚き、近付かれる事を怖れてそれが昇ってきた方角とは反対の方へと逃げて行き、やがて海へと隠れてしまいました


天へと昇った光の塊は、その絶大な量の光が溢れ出すままに辺りを照らし、ぬかるんでいた大地が乾きはてるほどに、矢のような光を放ち続けました


この巨大な光の塊は後に太陽と呼ばれることとなりました
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