ぴーす
…ダメだ。
どんだけ頑張っても倒れた後の事が思い出せない。
先生が学校まで運んできてくれたのかな…
考えても答えが出てこない私は、目の前にいる三井先生に聞いてみることにした。
「あの…
先生」
「なに~?」
間延びしたような声を出す先生。
「私をここまで運んでくれたのって誰ですか?
まさか自分で歩いてきた訳ではないですよね…」
私がそう言ったら先生はポカンっという表情を見せ、しばらくすると途端に笑だした。