ぴーす

…全部、噂でしかないけど。

梓が聞いてもないのに教えてくれた。

だから本当のことは分からない。


まぁ、どっちにしろあたしが一生関わることのない人だからどっちでもいい。

むしろどーでもいい、興味がない。



…だけど、あの人が近づく度に騒ぐのはやめてほしい。

うるさいし迷惑だから。



こうやって心の中で思ってても、あたしがそれを口にだすことはない。


結局は弱虫なのよ。


思ってること何一つ言えないでーーーーー



「大崎さーん、ちょっとこれあたしの代わりに職員室までお願いしていい？」

「…うん、いいよ。
じゃあ行ってくるね。」



ほら、こんな風に嫌だと思ってることを断れもしない。


ただ、笑顔でその場をやり過ごすだけ。