それでも、愛していいですか。
加菜と別れ自宅へ戻ると、ポストに郵便が届いていた。
それはわかば専門学校からのもので、厚みのある大きな封筒だった。
それを見た瞬間、胸が躍った。
合格の予感がした。
封筒をつかんで階段を駆け上がり部屋へ飛び込むと、はやる気持ちを抑えきれず靴を脱ぎながら封筒をびりびりと開けた。
中には期待どおり、合格通知書と入学案内が入っていた。
「やった!」
書類を握りしめたまま思わずガッツポーズした。
体の中から喜びが一気に溢れ、爆発した。
霧で先が見えなかった自分の将来が、一気に晴れたような気がした。