それでも、愛していいですか。
「ま、ワンピースはテッパンじゃないかな。色はパステルカラー。そいつがどんな奴か知らないけど、たいていの男ならそういうの、嫌いじゃないよ」
真顔のアドバイスに思わず顔を上げると、孝太郎はにっこり笑っていた。
「へぇ~そうなんだぁ」
「それでスカートの丈が短ければ、なお良し!」
そう言って、孝太郎は「ははは」と口を大きく開けて笑った。
「一言多いよ。それ言わなかったら、優しいいい人だったのにぃ」
すると、孝太郎はふっと鼻で笑い。
「お前だって一言多いよ」
「ん?なんか言った?」
「……なんでもねぇよ」
孝太郎はジーパンのポケットに手を突っ込んで、大きく息を吐いた。