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阿久津先生となおちゃんの恋 とてもピュアで感動しました。 もう一気に読んでしまい、明日の仕事はキツいけどいい気分です(*^_^*)
過去に重い何かを背負った阿久津先生、喫茶店のマスター、ここぞというときに手を差しのべてくれる君島先生等々それぞれの個性豊かなキャラで人間模様が繰り広げられます。丁寧に書き込まれたその人間模様に惹き付けられグイグイ読み進めました。過去を乗り越えた阿久津先生は頼もしく魅力的でした。ホントに素敵な物語でした。
丁寧に、ゆっくりと静かに描かれたふたりの恋が、とても切なくて魅力的な作品でした。 ふたりが幸せな道を歩み出すまでにはとても苦しくて、ただ好きなだけではどうしようもない大きな壁がいくつもあって。 先生は年上で、憧れの人。 冷たく見えて、だけど本当は、甘党で寂しがり屋で、脆くて儚い心をかたい鎧で覆い隠した弱い人。 守ってあげなきゃいけない弱さを秘めた人。 だからこそ、惹かれあいながらも結ばれることは難しくて。 ちなみに私は、君島先生が好きです。
過去の悲しい出来事から心を閉ざした准教授阿久津を、ひたむきに愛することで救おうとする主人公、奈緒。 好きになりすぎて、空回りして、時にすれ違ってしまう二人がもどかしく、何度も胸が締め付けられました。 けれど、それは無意味に読者を焦らそうというのではなく、二人にとってきっと必要な回り道だったのだろうと思わせてくれる丁寧な物語の運びはさすがです。 人の心を壊すのも、人。 けれど壊れた心を治療してくれるのもまた、人。そして深い愛…… そんなことを教えられたような気がします。 読後もしっとりとした余韻が残る、素敵な作品でした。 是非ご一読を。