TABOO†異国の夜に抱かれたくて…~秘密の恋
彼とバカンスで訪れた異国の地。
夜の港を散歩していた彼と私は、
知らないうちに足を踏み入れては行けない場所に足を踏み入れ、見てはいけないものを見てしまったらしい。
それに気づいたのは数人の男達が私達を見て指を指し、叫び声を上げ、こちらに向かって走り出して来たから。
「別々に逃げよう!」
そう言って彼はいち早く逃げ出した。
男達は私の理解できない言葉を叫び、迫ってくる。
私は走り出した。
わけがわからないまま。
私にわかっているのは
『彼は足手まといになる私を見捨て、自分一人で逃げ出した』
ということ――