TABOO†異国の夜に抱かれたくて…~秘密の恋





彼とバカンスで訪れた異国の地。




夜の港を散歩していた彼と私は、

知らないうちに足を踏み入れては行けない場所に足を踏み入れ、見てはいけないものを見てしまったらしい。




それに気づいたのは数人の男達が私達を見て指を指し、叫び声を上げ、こちらに向かって走り出して来たから。




「別々に逃げよう!」



そう言って彼はいち早く逃げ出した。



男達は私の理解できない言葉を叫び、迫ってくる。




私は走り出した。


わけがわからないまま。




私にわかっているのは

『彼は足手まといになる私を見捨て、自分一人で逃げ出した』

ということ――

< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop