イジワル王子の溺愛
付き合ってないって言わないのは、せめてものわがまま
いつも向こうのわがままに付き合ってるんだから、少しくらいいいでしょ?
「そうなんですか、よかった」
「あはは…」
笑うしかないですね
「じゃああの、ありがとうございました」
「……いえいえ」
それだけ聞いて女の子は頭を下げて去っていった
……告白かな
またあたしが手紙渡さなきゃならないのかも
「……はぁーやだなぁ」
本当の気持ちを隠して、あたしは歩みを進めた