イジワル王子の溺愛



遠回りしたけど、やっと手に入れた


こいつは俺のものだ


絶対に離さない


離れさせたりしない


「椎香、ずっと俺のそばにいろ」


いつにもまして真剣な瞳の俺に一瞬驚いて、それから


「……うん」


と椎香が頷いた


――よかった


「……えっよ、翼!?」


安心したら体の力が抜けて、情けないけど地面に膝をついた




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