イジワル王子の溺愛



「椎香を幸せにする自信があるからな」


満面の笑みで椎香を抱き寄せた


俺の腕にすっぽり収まってしまう小さな体


ずっとずっと


「俺にとっての女はお前だけだった」


誰かの行動にむしゃくしゃしたりがむしゃらになったり、ためらったり遠慮したり


それは椎香が最初で最後だった


「……本当に?あたし信じていいの?」


大きな瞳が俺を見つめる


「あぁ、信じろ。俺だけ信じとけ」


「うんっ―――」


「……好きだよ、椎香」


「うん、あたしも…っ」


……言ったな


もう、いやだって言ったって離してやらないから


そっと唇にキスをした



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