イジワル王子の溺愛



確かに8歳のとき婚約を推し進める大じいさまに従おうとしたのは、相手が椎香だったから





でも椎香は泣きそうな顔をしてた





だから婚約を止めたんだ








そのときを思い出すと、今でも胸がチクリとする







あぁ、椎香はそんなに俺と結婚するのが嫌だったんだなって、



子どもながらに感じてたから






あのときは痛みを感じた





でも今は―――…












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