イジワル王子の溺愛



「あれ、どこ行くの?」







グラウンドに向かおうとしていたあたしとは




反対側に足を進めようとしている翼に声をかける







「………保健室。」





「え?どこか具合悪いの?」







そんな風には見えないけど…







「あぁ、気分が胸くそ悪い」







ケホッとわざとらしく咳をしてみせる






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