コバルトブルーに染まれ!!
夏「ん。分かった分かった」

ニコニコしながらお姉ちゃんはアタシの爪をいじる。

本当、お姉ちゃん、可愛いなぁ。

アタシとは正反対なんだから。

アタシは可愛いなんて言われたことないよ。

女の子なんだから、それくらい言われてみたいに決ってる。

お姉ちゃんのその真剣な眼差しも、横顔も。

やっぱり美人って感じ。

夏「なによー・・アンタ、人の顔ジロジロ見て・・感じ悪いわよー?」

伊「あ、ごめん。お姉ちゃん」

夏「ハァ。何考えてんだか。はい、完成!」

伊「え?う・・わぁ」

青い空

白い雲

すべてがキラキラと輝き、共鳴してる。

感動。

胸の中がその一言で埋め尽くされる。

伊「わ・・わ・・・わ・・・!」

どうしよう

綺麗だけど

綺麗なんだけど





・・・・アタシには、とっても不似合いだ。
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