お猫様の言うとおり
「冗談じゃないよ。僕、放課後は忙しいんだ。」


ムスッとしながら、新たな資料に手をかけると、


それがわりと重くて、気まで重くなった。


てゆうか康介のやつ、これを片手で持って来たな。


なんかすごく、悔しい…。



「…兄さん。」


康介が呼んだので、

「何っ?」


悔しさを隠さず見上げると、彼は何やら驚きの表情を浮かべていた。


なんだろう、こっちがびっくりなんだけど…。



「兄さん、頻繁に何処かに消えるけど…、コソコソと誰かと会ってるの?」



「はぁ?」


その瞬間、生徒会室の空気は固まった。




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