お猫様の言うとおり
―僕が、その黒猫に名前をつけて間もない頃。
18回目の春が来た。
この高校の生徒会長、なんてものを任されてから、初めての春だった。
ヴヴッと、携帯が鳴る。
もう、嫌だ。これで何度目だろう。
「…なに?」
不機嫌な声で電話に出ると、慌てた様なうるさい声が僕を責め立てた。
『三崎先輩!?今どこいるんですか!!もう会議始まってるのに…』
「うるさいな、僕の仕事はとっくに終わってるんだ。会議なんて適当に資料作って放課後にでもよこしてよ。」
一方的に告げて、携帯の電源まで切った。
「ホント、うるさい…。」
生徒会長なんて、好きでなったんじゃない。
他人なんて嫌いだ。煩わされる毎日は大嫌い。
18回目の春が来た。
この高校の生徒会長、なんてものを任されてから、初めての春だった。
ヴヴッと、携帯が鳴る。
もう、嫌だ。これで何度目だろう。
「…なに?」
不機嫌な声で電話に出ると、慌てた様なうるさい声が僕を責め立てた。
『三崎先輩!?今どこいるんですか!!もう会議始まってるのに…』
「うるさいな、僕の仕事はとっくに終わってるんだ。会議なんて適当に資料作って放課後にでもよこしてよ。」
一方的に告げて、携帯の電源まで切った。
「ホント、うるさい…。」
生徒会長なんて、好きでなったんじゃない。
他人なんて嫌いだ。煩わされる毎日は大嫌い。