監禁×実験×恋愛
そういって、俺は泣き叫ぶ彼女を無理やりひっぱって火の海から連れ出した。

まだ6歳にもなっていなかった俺だが、言葉も歩くのもすべてできるようになっていた。

当然、体はまだ小さかったが2人のおかげで力もきちんとついていた。

しかし、そのお世話になっていた命の恩人をも言える吸血鬼がこうもあっさりと人間の爆弾によって下半身がなくなり大量出血で死んだ。

拾われた身だった俺は泣くことが普通だったが、涙すら出ないほどの悲しみに襲われていた。
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