アンタ達、あたしの日常どこやった?
「そろそろ下校時間ですが、」
「書記、もう終わります」
「会計も大丈夫です」
中原くんの呼び掛けに、それぞれの部署から返事が返ってくる。
「では、今日はお集まりいただきありがとうございました。明日、再度今年度役員のみで集まって確認したいと思います。お疲れさまでした」
そんな中原くんの挨拶で引き継ぎも終わり、無事解散。
「はあ…」
「お疲れみたいですね、成田さん」
苦笑しながら森川さんが鞄片手に寄って来る。
「いや…やっぱスゴいね、真颯会」
「今日、そんな事言ってたら1年間持たないですよー?」
「やめて森川さん、なんかリアリティが半端ないから」
さて、あたしもいい加減帰ろう。
早く帰ってノートまとめなきゃだった。
バス通学の森川さんと別れたあたしは駅へと向かう。
そんなあたしの肩を、不意に誰かが叩いた。
「な…中原くん…!」
「お疲れ様。途中まで、電車一緒だよね」
一緒帰ろ、と隣を歩き出す中原くん。