アンタ達、あたしの日常どこやった?

自分で小説書いたり、人気が出たら出版してくれるって言う良くあるケータイ小説の投稿サイト。



たまーにあたしも書いたりしてたけど、最近は主に読む専門。



お気に入りページを開いて、更新状況を確認したあたしは思わず叫んだ。



「あ!」



「なになに?」



「どしたの成田サン」



「アンタらには関係ない」



近寄ってくる本橋律と牧野智巳を手で追っ払うと、あたしは携帯画面をガン見した。



「Ruruさんが、更新してる…!」



Ruruさん。あたしが今、一番ハマっているケータイ小説の書き手さんだ。



恋愛ものから、サスペンスからBL、SF、ファンタジーまで手広く手掛けているすごい人。



出版化も何冊かされていて、あたしはサイン本欲しさにこのサイトでRuruさんの本を通信販売購入したこともある。



Ruruさん、なかなか更新してくれないのが残念なんだよなあ…それだけファンの期待をあおってるのかも知れないけど。



そんなRuruさんの新作が発表されていて、あたしは一気にテンションがあがった。



へえ…今回はサスペンスかあ…やっぱすごいなあRuruさん。



どんな人なんだろ。プロフィール見る限り学生さんなんだよなあ。



同じ世代で、これだけの文才がある人が居るかと思うと、世間ってまだまだ広いなあと思う。
< 108 / 172 >

この作品をシェア

pagetop