アンタ達、あたしの日常どこやった?
自分で小説書いたり、人気が出たら出版してくれるって言う良くあるケータイ小説の投稿サイト。
たまーにあたしも書いたりしてたけど、最近は主に読む専門。
お気に入りページを開いて、更新状況を確認したあたしは思わず叫んだ。
「あ!」
「なになに?」
「どしたの成田サン」
「アンタらには関係ない」
近寄ってくる本橋律と牧野智巳を手で追っ払うと、あたしは携帯画面をガン見した。
「Ruruさんが、更新してる…!」
Ruruさん。あたしが今、一番ハマっているケータイ小説の書き手さんだ。
恋愛ものから、サスペンスからBL、SF、ファンタジーまで手広く手掛けているすごい人。
出版化も何冊かされていて、あたしはサイン本欲しさにこのサイトでRuruさんの本を通信販売購入したこともある。
Ruruさん、なかなか更新してくれないのが残念なんだよなあ…それだけファンの期待をあおってるのかも知れないけど。
そんなRuruさんの新作が発表されていて、あたしは一気にテンションがあがった。
へえ…今回はサスペンスかあ…やっぱすごいなあRuruさん。
どんな人なんだろ。プロフィール見る限り学生さんなんだよなあ。
同じ世代で、これだけの文才がある人が居るかと思うと、世間ってまだまだ広いなあと思う。