アンタ達、あたしの日常どこやった?
…他の誰でもない、高津遥。
「ちょ、ま…いや、待って本気で言ってます?」
「はい、あの…"はるる"の語尾を取って…"Ruru"なんです」
嘘だああああああっ!!!!
あたしは思わず床に崩れ落ちた。
だって…待って。
ホントに待って。
あの、物凄い文章を書く、天才的なRuruさんがだよ?
この変人の代表格みたいな俺女・高津遥だって言われてもさあ。
無理。信じろって言われてもあたしの中のRuruさんのイメージとコイツはひとっかけらも一致しない。
「はるる〜成田さんね、はるるのお話読んでるから忙しかったみたいよ?」
「ああ、昨日更新したヤツか」
お願い待って。誰か人違いだって言って。
「なんだキツネ、そんなに俺に仕えたくて自主勉強でもしてたのか」
違う。断じて違う。
「あたしの中のRuruさんはコイツじゃないぃ…」
「なんだ、成田さんはるるの"仕事の顔"知ってんだ?」
またさらりと杉村さんまでとどめを刺そうとするぅ…
「あ、信じてない顔」
当たり前です。誰が信じてたまるか。
「キツネ、ペンを貸せ」
は?ペンならペンケースに腐るほど入ってるわよ。