アンタ達、あたしの日常どこやった？

「ほれ、キツネ。これはどうする？」



あたしの頭上でひらひらとルーズリーフを振る高津遥。



「………いる」



「じゃあ俺を認めるんだな」



「…それは嫌」



「面倒くさいヤツだなお前」



アンタに言われたら人生終わりだわ。



そんなタイミングで鳴る予礼。



うっわ、あたし達こんなんで３０分以上費やしていたのか！



「今日は特別にタダでやろう。だが次はちゃんと使われるんだぞ！」



また意味不明な捨て台詞を残して、高津遥は教室へと帰っていった。



机の上に残されたのは、１枚のルーズリーフ(サイン入り)。



どうしようか迷ったあげく、クリアファイルに挟んで鞄の中になおしこむあたり、あたしはやっぱりダメなヤツなのかも知れない。



見事に打ち砕かれたあたしのイメージ。



前言を撤回しよう。



やっぱり世間なんて、広いようで狭い！くっそ狭い！！



あああ…でも続き読みたいよう…