アンタ達、あたしの日常どこやった?
「5ブロック制?」
疑問の声を上げたのは書記の水嶋先輩。
「はい。例えて言うなら、1年のA・Bクラスを合同にして80人。それが3学年合同になるのでひとブロック240人の計算になりますね」
1学年10クラスだから、2クラスずつ合同にして、更に3学年合同にして、ひとブロック240人…かなりの大所帯だ。
「今までやっていた女子の学年別ダンスも男子の集団行動も、全て5ブロック対抗にします。最終的には5ブロックの総合優勝と、準優勝を決める形になるかと」
「…でも、そんな大所帯が上手くまとまるかしら?」
会計の坂井先輩の心配はもっともである。
「各集団別に、集団長・副集団長他リーダーを決めてもらって、その人たちに仕切って貰う形で行けば大丈夫かと」
確かに、A・B、C・Dと2クラス合同でやる教科が多いせいか、私も実際他のクラスよりDクラスの方が友達が多い。
それに3学年合同の方が、確かに大所帯ではあるけれど学年間の繋がりは出来る。
「そっか…他の学年となかなか出会う機会が、真颯学園だとなかなか無いから…」
「そう。他クラス・他学年との交流が体育祭の目標」
ぽつり、と呟いたあたしのセリフを、さらりと拾って中原くんが言葉を繋いだ。