アンタ達、あたしの日常どこやった?
高津、遥…!!!
どんな魔法使って、あたしにこれを書かせたって言うの?
…いや、あたしは書いてない。
絶対書いてない。
だとしたら、いつ?
そこで、ふとあたしの脳裏によぎったのは今朝のやり取りだ。
やたらあたしに名前を書けと迫って来た高津遥。
何かやらかしたとしたら、その時くらいしか思い当たらない…
でも、なんで?どうやって?
あー、気味が悪い!
「先生、これ許可が降りたってことは…」
「ああ、いつでも活動始めて構わないぞ」
いやいや、あたしは大いに構うんですうううう!!!
「あたし…部長なんですね」
「え?お前が呼び掛けたんだろ?しかし色の濃いメンバー揃えたな」
活動結果、楽しみにしてるぞと笑う立花先生にあたしはひきつった笑いしか返せなかった。
「先生、今からこれ変更とか」
「申請降りたら3ヶ月以内に何らかの活動結果を出さないと廃部の可能性あるからな、気を付けろよ」
いや先生、あたし全然関係ないんです話聞いて下さい。
「…どうした、成田?」
「ちょっと…また出直してきます」
あたしは書類を手に職員室を後にした。
とりあえず、高津遥を見つけ出さないと話にならない!