アンタ達、あたしの日常どこやった?
初体験だらけな7月

「高津遥ああああ!!!!」



朝イチで、あたしはAクラス前に陣取って高津遥を捕まえた。



「なんだキツネ、あさから騒々しい」



「あんた、あたしにどんな魔法を使ったわけ?!」



「俺の専門は陰陽術だ。妖術ならお前の専門だろ。魔法は知らん」



「じゃあ!これを!どう説明してくれる訳!」



ぐ、と手に持っていた昨日の書類を押し付けると、高津遥はすんなりと受け取って目を通す。



「おお、申請許可早かったな」



「そこじゃない!なんであたしが部長なの!てかなんであたしの名前があるの!」



「それはお前が部長だからだ」



「あたしはヒトッカケラもそんな話知りません受け付けられません」



「でも書いてあるだろ、名前」



「そこよ、そこ!」



あたしは思いっきり高津遥をにらみつけると名前を指差した。



「あたし、書いてない!」



「おお、書いてないな」



「じゃあ誰が書いたの?!」



「俺だ」



「はああああ?!!!」



なにソレ全く意味不明なんですけど…!!!
< 134 / 172 >

この作品をシェア

pagetop