アンタ達、あたしの日常どこやった?
初体験だらけな7月
「高津遥ああああ!!!!」
朝イチで、あたしはAクラス前に陣取って高津遥を捕まえた。
「なんだキツネ、あさから騒々しい」
「あんた、あたしにどんな魔法を使ったわけ?!」
「俺の専門は陰陽術だ。妖術ならお前の専門だろ。魔法は知らん」
「じゃあ!これを!どう説明してくれる訳!」
ぐ、と手に持っていた昨日の書類を押し付けると、高津遥はすんなりと受け取って目を通す。
「おお、申請許可早かったな」
「そこじゃない!なんであたしが部長なの!てかなんであたしの名前があるの!」
「それはお前が部長だからだ」
「あたしはヒトッカケラもそんな話知りません受け付けられません」
「でも書いてあるだろ、名前」
「そこよ、そこ!」
あたしは思いっきり高津遥をにらみつけると名前を指差した。
「あたし、書いてない!」
「おお、書いてないな」
「じゃあ誰が書いたの?!」
「俺だ」
「はああああ?!!!」
なにソレ全く意味不明なんですけど…!!!