アンタ達、あたしの日常どこやった?
…あ、そんな真颯会は今日が初めての定例会だ。
なんか緊張するよね、初めて、って付くと。
あたしは訳分かんない申請書をしまうと、代わりに昨日森川さんに印刷して貰った体育祭の草案を引っ張り出す。
…うん、何度見ても完璧な出来である。
これを今日の定例会で採決して、監査の先生に提出して…
これからの流れも頭の中で反復。
よし、とりあえずやっぱり訳分かんないあの部活の話は全力でぶん投げとく!
あたしは真颯会で手一杯だってさんざん連呼してんだから、誰にも文句言わせるもんか!
と、言うことで、あたしは昼休みになると高津遥を避けるべく速攻で会室にダッシュした。
さすがに毎日教室に来るもん、ココに居るとは思うまい…
そう思いながら、あたしはお弁当箱を広げると片手でパソコンを立ち上げる。
覚えることは山のようにあるのだ。
えっと専門委員会の数が全部で10個。
体育・文化・生活・厚生・保健・図書・放送・風紀・広報・総務…そこから各委員長が上がってきて、あたし達役員を加えて真颯会執行部は常任15人か。
ふむふむ…各クラス2人ずつ、何らかの委員会に所属していて、ひと委員会60人…その時点でなんかスゴいんですけど。
で、それぞれに委員長・副委員長を組むわけね。
なんか段々見えてきたぞ真颯会のヒエラルキー。
でもひとクラスの半分しか委員にはならないのか。
そっか、部活に集中したい人も居るだろうしね。
なんて画面をスクロールしながらもぐもぐ口を動かしていたら、後ろに誰かの気配。