アンタ達、あたしの日常どこやった?

そして、放課後。



森川さんと合流したあたしは、2人で会室へと向かう。



「つい一昨日5人で会議したと思ったら、今日が初の定例会かあ…」



最近、毎日の密度がおかしくてあたしの体内時計はぐっちゃぐちゃである。



「まあ、あの会議の延長線みたいなものですから、初めてですし、空気を味わう位の軽い気持ちで良いと思いますよ」



さすがに経験者のひとことは違う。



「まあ…うん、頑張る」



がらり、と会室の引き戸を開けると、数人が既に到着していた。



定例会用に四角形に並べられた机のそれぞれのポジションには、委員会名のプレートが立てられている。



もちろん、あたしの定位置には"副会長"のプレート。



主に座っているのは青や緑の校章やリボンタイの先輩方だ。



そんな中、あたしは見覚えのある人間を見つけて思わず指差してしまった。



「牧野智巳…!なんでココに居んの?!」



「あ、成田さんだー」



「質問の答えになってない!」



「え?俺、広報委員長」



「…は、い?」



今、コイツなんて言った?
< 140 / 172 >

この作品をシェア

pagetop