アンタ達、あたしの日常どこやった?

集中してるんですけど


決意も新たに、あたしは授業の合間も真颯会新聞と体育祭の資料を読み返し、頭の中を整理してゆく。



誰に何をたずねられても答えられるように。



中原くんみたいに、って訳にはいかないけど、あたしにだって"副会長"のプライドはある。



昼休みはまた会室で打ち合わせだから、と早めに行って今度こそお昼ご飯食いっぱぐれないようにしよう。



そう思ったあたしは、もしも他の人が来てもあたしひとりお弁当広げてる、なんて二の舞を踏まないように、森川さんを誘った。



「分かりました、お弁当とパソコン持って行きますね〜」



ふわふわとしたいつものテンションで、用意しに教室に戻る森川さん。



よしよし、これで今日のお昼はゆっくり食べれる。



そう思っていたあたしの肩を、突然むんずと誰かが掴んだ。



「痛っ、誰よ何よ…っ!」



そこに立っていたのは…高津遥!!!



「キツネ、ようやく見つけたぞ」



いつも通りの訳分かんない発言を真顔で言って来る高津遥。



「仕事だ。明日までに入れとけ」



「は…?」
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