アンタ達、あたしの日常どこやった?
居るよね、こういう行事になると"この人がリーダーにぴったり!"って人。運動できて割と顔も良くて、みたいな。
そんなイケメン揃いにうふうふ…してる暇は無かった、あたしは細かい役割の説明をすると、被った役割の話し合いの仲裁に入ったりする。
事前のサテライト全校集会が上手く伝わってるらしく、思ったより楽に各ポジションが埋まっていく。
大体大まかな比率としてグループリーダーと集団行動リーダーが3年男子、副グループリーダーとダンスリーダーが3年女子、応援団長が2年男子、副応援団長が2年女子、って感じかな。
後は折角立候補来て貰った訳だし、上手く調整して各リーダーのサポートに回ってもらうよう人員調整。
一段落つく頃には、昼休みも既に終わろうかとしていた。
「じゃあ、各リーダーの皆さんは放課後にもこちらまでお願いします」
ぺこりと頭を下げて、昼休みは解散。
あたしも早く教室に戻んなきゃなあ…と思っていたあたしの背筋に妙に嫌な汗が流れた。
何なに?怖い怖い。
振り返ると、机の上で高津遥のファイルが異様な存在感を主張している。
…はいはい、持って帰りますよ。