アンタ達、あたしの日常どこやった?
シュミレーションゲームなんかじゃない、リアルに学校を生徒が動かす…!



なんて燃える話じゃんか!



中等部に進学した真澄から、真颯会の存在を聞いた時、あたしは真颯学園への編入を真剣に悩んだ位だ。



あたしは思った。



絶対に高等部に行って"真颯会"に入り、歴史に残るレベルのすっごい学校生活を送ってやろうと…!



だって楽しそうじゃん。



自分の思い通りに学校いっこ動かすんだよ?



中学の生徒会じゃ満足しきれなかったあたしにとって"真颯会"は夢のような話だった。



そんな"真颯会"。もちろんタダで入れるほど甘くない。



全校生徒による"真颯選"と呼ばれる選挙によって、完全なる多数決制で決まる。



"真颯選"自体に立候補するにも楽じゃない。



50名分以上の署名、もしくは先生達の監査をクリアした者のみに立候補が許される。



ちなみに争われるのはひと枠。会長の座のみである。



その会長が、"真颯選"の候補者の中から各役職を任命するのだと言う。



昨日の敵は今日の友、ってヤツらしい。



まあ立候補した時点で査定はクリアしてるようなもんだし、執行部を形成する人材が立候補者には揃ってるって訳だ。
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