アンタ達、あたしの日常どこやった?

「じゃあ、あそこまで言っちゃったし、形だけでも保健室行こうか」



「…形だけ?」



「いや、実際たいして痛くなかったから」



「けっこうがっつり行った気がしたんですけど…」



「ああ、音がね」



それより成田さんの事が気になって、とアイドルスマイル。



待って待って、心の準備が出来てなかったから。



全力で胸をどーん!撃ち抜かれた。



「ああああたし?」



「うん、ちょっとした有名人だって言ったでしょ」



確かに、なんかさっき言われた気がしたけど。



「…そんな有名人なんですか、あたし」



「うん、ウチに歴代首位を争わんばかりの好成績で入学してきた頭脳派ルーキー」



…ああ、その件か。



「おまけにあの高津さんと朝から全力抗争したらしいし」



うっわー、そのエピソードは封印して欲しかった…



てか、そんなに伝わってるのか…朝のアレ。



「で、入学早々真颯会の会長枠を狙ってるって言う強者」



そうなんです。あたしの入学理由それだから。



って…ちょっと待った。



「最後のソレは一体ドコから…!?」



「あ、保健室ここだよ」
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