アンタ達、あたしの日常どこやった?

「森川さん、三年連続で書記って…」



「ちょっと諸事情がありまして、毎年真颯選に出てまして。あ、もちろん会長枠狙ってた訳じゃなくて、真颯会に入れたら良いなあ、くらいの気持ちでなんですけど」



なんかその諸事情ってのが怖いけど、とりあえず頼りになる人ゲット!



「って事は真颯選の流れは」



「ひととおりの事でしたら分かると思います」



あああ子リスちゃんステキ。



毎回高津遥追い帰す時にも思うけどマジ天使。



「よろしくお願いします!」



「あ、はい…よろしくお願いします〜」



あたしはガッチリと森川さんの手をとるとぶんぶんと振る勢いで握手する。



良し!これで中原くん対策が一歩進んだ!



「あの…手始めに監査面接の話から聞いても良いですか…?」



「あ、はい。私も毎年面接組なんで」



「実際…どんな感じなんですか…?」



「そうですねえ…毎年まちまちなんですよねえ…」



「何か受かったな!って手応え感じる基準とか有るんですか」



「うーん…」



立て続けのあたしの質問に、森川さんはしばし首を傾けて考え込む。



すみません…本気で唯一の情報源なんですアナタ…



「…分かりません」



…へ?今、なんておっしゃいました?
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