アンタ達、あたしの日常どこやった?

戦闘開始!のはずなんですが…


まんまと頭が真っ白になったあたしは、授業中と休み時間をフル稼働して、昨夜の記憶を復活させるべくルーズリーフに向かい続けた。



あたし、書いて覚えるタイプなんだよね。



そんなこんなで迎えた終礼。




「日直、号令」



「起立、礼ー」



さようなら、の声がかかった瞬間、あたしの身体は完全に戦闘モードに切り替わった。



…打つ手は打ち尽くした。



来るなら来い!



「成田、」



「…はい!」



立花先生に呼ばれて、あたしは勢い良く立ち上がった。



「…気合い入ってるなあ」



苦笑する立花先生。



そりゃそうですよ、あたしの野望の第一歩だもん。



「面接、行こうか」



「…はい」



息をのみ、あたしは手招きされ立花先生の後について行く。



辿り着いたのは視聴覚室。



恐る恐る中をのぞくと、学年主任と生徒指導の先生。



加えて立花先生が、2人の横の椅子に座る。



「どうぞ」



「あ、はい!」



うっわ、これもしかしてあたし超ハズレパターン?!



やっばいメチャクチャ緊張するよう。


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