アンタ達、あたしの日常どこやった?
ひゃっほう!
内心で叫びながら、あたしはスキップしそうな軽い足取りへ教室へと戻る。
今日の放課後に面接だって伝えてあったからだろう、真澄が教室で待っていてくれた。
「麻架、」
「やったよ、真澄〜」
「言われんでもそんだけニヤニヤしとったら分かるわ!」
「えへへ〜」
「追加情報。」
「え、何?」
「未月ちゃんが昼休みに申請出して明日面接、圭介がさっき申請出して署名書貰っとったから明日には通るやろ。あと、」
「あと…?」
誰かあたしの知ってる人で真颯選出そうな人居たっけ?
「Aクラスの藤崎侑紀、圭介と一緒に申請出したで。署名で」
Aクラスの知り合い?
高津遥くらいしか思い付かないんだが…
まあ、あれは"知り合い"に入れたくないけど。
藤崎、侑紀…藤崎…。
「あ!"藤崎さん"か!」
あのぶん殴り事件の時にいた、あの"圭介様"のお嬢さん!
やっと記憶が繋がった。
「…それがどうしたの」
「噂やけどな…アンタに全力でライバル心むき出しみたいやで、藤崎さん」