アンタ達、あたしの日常どこやった?

「あたしは!あくまでも!真颯会会長の座を狙って!真颯選に出るの!あんな娘に構ってる暇はひとっかけらも無いの!」



「それはアンタの理屈であって、あちらさんがどう取るかはあちらさんにしか分からんからなあ」



やだやだ、変な嫌がらせとかされたらどうしよう!



その辺、中原くん上手いこと押さえつけててくれたりしないのかなあ。



「…最ッ悪」



とりあえず第一関門は突破したってだけでも今日は満足しよう。



"藤崎さん"対策はまた後回し。



明日、また森川さんに具体的な選挙活動相談しよう。



そう思いながら、あたしは鞄を持つと真澄をうながす。



「…帰る。」



「大変やなあ、麻架も」



「説得力ゼロだから、真澄」



さて、明日から本格的に選挙活動と言う名の戦闘開始。



この1ヶ月で、あたしが真颯学園に入学した意味が問われる。



負けられない戦いが、そこには有るのです!



「…どこ指差しとんの、麻架」



「いや、気持ち的に、気合いが入って…」



ダメだ、徹夜明けのダメージが出始めている。



思考が崩れないうちに帰って寝よう。
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